IPH工法 ーコンクリート長寿命化・強度回復

特長
IPH工法とは、正式には内圧充填接合補強(=Inside Pressure Hardening)といい、経年劣化や地震などにより傷んだコンクリート構造物の「強度回復」「長寿命化」を実現する技術です。
従来の樹脂注入工法に比べ、コンクリート内部の微細なクラックまで充填する事ができます。
強度を高めるだけではなく、髙い防錆効果も得られ、耐久性の向上につながります。
工法特許:第5074118号・第5941585号
土木学会 技術評価認定取得 第0020号
(工法開発会社SGエンジニアリング(株))

 工法のメリット

高密度充填
空気と注入樹脂を置換し、0.06±0.01~0.02N/㎜2の超低圧で注入するため、高密度・高深度に充填が可能となり、計測実績値ではひび割れ幅0.01㎜程度までの充填が確認されています。

鉄筋防錆・中性化抑制
注入により鉄筋沿いに充填されるため、鉄筋の防錆効果を高めます。また、微細な空隙に樹脂が高密度に充填されることから、空気・ガス・水分等がコンクリート内部に侵入することを防ぎ、中性化や塩害・ASRの抑制効果も期待できます。

強度回復・耐久性向上
圧縮強度及びコンクリートと鉄筋の付着強度が回復し、耐久性の向上も期待できます。また、欠損部補修後に注入をおこなうことで、既存躯体部と欠損部補修材を一体化させることにより、再劣化の防止対策となり

経済性の向上・環境対策
本工法で施工された構造物はその後の補修間隔を延ばすことが可能です。劣化部分は斫り落とさず、そのまま補修・注入を行うため解体殻が減少し、コスト削減が図れます。

 施工フロー